「問題の解決策をグルグル考えてしまって眠れない…」。そんな人におすすめなのが、2023年6月28日に発売になった『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。著者はベストセラーになった『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)など、多数の著作を持つ人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏。最新作の『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』では、心理学的なアプローチによって、働きすぎている意識をストップし、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。眠れるようになるだけでなく、仕事や人間関係がうまくいく「不思議な催眠効果」がある1冊だ。「なぜか眠れた」「読み進めるごとにリラックスできる」「眠れないだけではなく、ストレスを感じている人にもおすすめ」「眠るのが楽しみになった」などの感想がすでに多数寄せられている。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して紹介する。

アイデアが出ないときは「眠ったほうがいい」。その超納得の理由とは?Photo: Adobe Stock

眠っている間に記憶が整理される

全然アイデアが出ないときは、自分で一生懸命考えて何か思いつこうとするよりも、とりあえず「眠る」だけで、いいアイデアが出てくることがあります。

それは、眠っている間に無意識が記憶をきれいに整理して、物事がうまくいくように整えてくれているからです。

自分で何かいいアイデアを意識的に考えようとせず、「新しいアイデアがほしいな」と思って眠ってみるだけで、無意識が働いてちゃんとアイデアを与えてくれます。

過去の経験や知識…整理整頓されると、新しいアイデアが自然とわいてくる

この無意識がアイデアを与えてくれるしくみは簡単です。

昼間に見たり、聞いたり、感じたりした情報を、無意識が適切に記憶の引き出しに整理してくれると、いいアイデアが自然とわいてくるのです。

それは料理をつくるときと似ています。

冷蔵庫に入っている食材を必要なぶんだけ取り出し、適切な大きさに切って、炒めたり煮たりする。
食材を適切な量、適切な順番、適切な時間で調理していくと、おいしい料理ができあがります。

それと同じで、過去の経験や知識などの記憶から、意識せずに集めた情報まで、無意識が適切な順番で整理することで、おいしい料理ができあがるように素敵なアイデアが浮かんできます。

アイデアが必要なときほど「無意識に任せよう」

一生懸命に考えても「全然アイデアが出てこない!」と思っているときこそ、眠って無意識に委ねてみましょう。

すると、朝目覚めたときや、仕事をしているときに「あれ? もしかしてこれかも!」とアイデアがわいてきます。
それは、求めているものに対して眠っている間に無意識が情報をちゃんと整理して、おいしく調理してくれるからです。

私自身、アイデアがわかないときは、「無意識に任せよう」と思って眠るのですが、夢の中で「これか!」と無意識から直接アイデアをもらうことがあります。

起きたときに「あれ? 無意識がくれたアイデアってなんだったっけ?」と忘れてしまっても、あとになって「そうだ! これか!」と仕事をしているときに出てくるので、無意識がしっかり働いてくれているのを感じることができます。

眠るのは本当に大切なことなんだな、と実感させられるのです。

(*本稿は『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』より一部抜粋、再編集したものです)