映画ポータルサイト比較
「Yahoo!映画」にて二極化が顕著
さて、「評価が二極化している」とちまたでうわさされているが、実情をよく観察すると二極化傾向にも特徴があることが見えてくる。参考に、ユーザーが映画のレビューや評価を投稿できる主要な映画関連情報ポータルサイト三つを見比べてみた。
※以下すべて7月21日13時時点での数字である。
評価7589件、平均2.9点
星5……30%
星4……13%
星3……12%
星2……9%
星1……36%
評価956件、平均3.5点
星5……31%
星4……35%
星3……18%
星2……8%
星1……8%
評価(レビュー)4万1406件、平均3.8点
星4.1〜5.0 ……29%
星3.1〜4.0……57%
星2.1〜3.0……10%
星1.0〜2.0……3%
これを見ると、「Yahoo!映画」のみで評価の二極化が確認できる。「映画.com」では星4と5が多数を占める絶賛傾向で、レビュー数が群を抜いて多い「Filmarks映画」では、ボリュームゾーンが3.1〜4.0という好意的な評価となった。
評価の二極化が「Yahoo!映画」のみで起きているのは、なぜなのか。以下は推測である。
映画情報特化の専門サイトではなく、巨大なYahoo!というポータルの一部なので観客の中でもライト層が集まりやすく、その人たちが低評価をつけたのかもしれない。
また、絶賛傾向の「映画.com」、称賛傾向の「Filmarks映画」では「星1、星2の評価が少数だから付けにくい」と感じながらも、作品に不満を持つ人たちが「Yahoo!映画」に殺到して低評価が増えたのかもしれない。それに反発する形で高評価も増えていっている可能性もある。
高評価の声は「最高」「あと何回も見る予定」「何度も泣いた」「宮﨑駿の集大成」と手放しで絶賛する一方、低評価は「時間の無駄」「宮﨑駿は晩節を汚した」「制作サイドの浅はかな魂胆が透けて見える」「エンターテインメントではない」などと痛烈であった。
なおSNSでの評価を見てみると、「映画.com」や「Filmarks映画」よりは低評価の割合が増えそうな印象である。