有償版と無償版の違い

 最後に、無償版と有償版の違いについて詳しく見ていきましょう。

 Google のセキュリティは無料でも業界最高水準です。

 セキュリティが気になる方はこちらの公式サイトを是非一度ご覧になってください。安心して使うことができます。

「無料でも安心」なのに、なぜ有償版が存在するのでしょうか?

 それは「組織」で利用すると、より複雑で高度な管理を実現するための機能と、ビジネスの機密を守るためのより高度なセキュリティ設定の機能が必ず追加で必要となるためです。

 Google において、無償版サービスは「個人」での利用が前提となっています。つまり、情報を誰にどこまで共有するかや、そもそもの情報という知的財産の所有権は、アカウントを保有する個人に委ねられています。

 一方、有償版では、情報の所有権は「組織」となります。また、企業や組織毎に異なるセキュリティポリシーに柔軟に対応可能な情報管理の仕組みや、セキュリティを一元的に効率よく管理運営できるツールが提供されています。これは「管理コンソール」と呼ばれ、無償版では提供されません。

 ビジネス情報を扱うのならば、例え個人事業主でも、やはり有償版がオススメです。サービスの稼働が99.9%保証され、個別対応してくれるサポートもあるからです。

 他にも具体的な違いは以下のとおりとなります。

  • ストレージ容量:無償版は15GBまで、有償版は1アカウントあたり少なくとも30GB~(Business Standardは2TB)。またライセンス数分のストレージを組織全体で利用可能。
  • サポート:有償版では Google によるオンライン日本語サポートが利用可能
  • セキュリティ:有償版では500を超えるセキュリティポリシーの設定が可能。
  • アプリの利用:有償版では特定の機能(例えば Google Meet の録画やブレイクアウトセッション等の高度な機能)が利用可能

 組織としての利用を考えると、特にセキュリティ面やサポート、ストレージ容量などは重要な要素になるため、各種サービスを Google に統合することによって、結果的に情報管理にかかるコスパとタイパの両面でメリットを出せる場合もあります。

 組織のセキュリティとコンプライアンスを向上させつつ、手間とストレスを減らすことができるでしょう。

 実際、Google Workspace を採用するだけで、クラウド時代のセキュリティ新常識、ゼロトラストに対応し、世界トップクラスで管理することが可能です。

 今後、DXの進行は組織の成長にますます直結していきます。

 今や、小学一年生でも使っている Google アプリです。今すぐあなたのビジネスの現場でも使い始め、文房具のように日常使用できる環境に切り替えてみませんか?

(本稿は『Google式10Xリモート仕事術――あなたはまだホントのGoogleを知らない』著者からの特別投稿です)