リモートワークの長期化は避けられない。ビジネスパーソンも「リモート強者」と「リモート弱者」に二極化しつつある今、あなたは「リモート強者」か? それとも「リモート弱者」か?
そんな時、心強い味方が現れた。
ITビギナーから絶大な信頼を得ている平塚知真子氏だ。
平塚氏は、Google が授与する資格(Google 認定トレーナー/Google Cloud Partner Specialization Education)を2つ保有する国内唯一の女性トレーナー経営者。
その初の単著が『Google式10Xリモート仕事術──あなたはまだホントのGoogleを知らない』だ。
「10%改善するより10倍にするほうがカンタン」という Google 急成長の秘密「10X(テンエックス)」で成果を10倍にする「10X(テンエックス)・10(テン)アプリ」をフルカラーで初公開。
“日本一のマーケッター”の神田昌典氏(マーケティングの世界的権威ECHO賞・国際審査員)が「全部無料! こんな使い方、あったのか」と大絶賛。
曽山哲人氏(サイバーエージェント常務執行役員CHO)が「想像以上に知らない機能があった」。
三浦崇典氏(天狼院書店店主)が「Google 全70アプリのうち10アプリを使いこなして仕事を劇的に変える解説書。リアルよりも成果を上げる術を伝える“リモート強者”への指南書」というノウハウとはどんなものか。
“リモート弱者”が“リモート強者”になる、誰も教えてくれなかった方法を紹介しよう。

 発表します! このたび、私はコラボの力で日本の労働生産性を劇的に向上すべく、2022年7月7日一般社団法人日本10Xデザイン協会(以下、10X協会)を設立しました。

 なぜ今、教育団体を新たに立ち上げるのか?

 それは、2020年11月25日にGoogle式10Xリモート仕事術――あなたはまだホントのGoogleを知らないを出版して以来、10倍の成果を実現する10X活用の普及に全力投球してきましたが、今のままではスピードもエネルギーもまったく足りない! と強く感じたからです。

 そこで、10月10日を「10Xの日」と定め、約80名の参加者の皆様とヒルトン東京にて本協会のお披露目イベントを開催し、全国津々浦々で「スモールDX」を推進する担い手を認定していくことを発表しました。なんと、河野太郎デジタル大臣より激励のビデオメッセージをいただきました。

河野太郎デジタル大臣にご提案したい、日本の生産性を劇的向上させるただ1つの方法

「“ぬくもりのあるデジタル化”を官民一体となって取り組んでいこう」

 そして、

「日本のデジタル化に必要なアイデアや提案をどんどんお寄せいただきたい」

 という内容でした。

 そこで今回は、10Xの日にお伝えした「コラボの力でスモールDX推進プロジェクト」についてご紹介させていただきます。

 本コラムでも何度か紹介してきましたが、2021年はGIGAスクール元年でした。

 いまや日本の小中学生は、全国津々浦々高速Wi-Fiと1人1台の端末を使って授業を受けています

 私の会社では国内3社のみが認定を受けた Google for Education のパートナー企業として、2021年の一年間に500回を超える研修を全国の先生方に提供いたしました。

 実は私、会社を創業したのは17年前ですが、今から約20年前の2003年からこの「教育の情報化」にずっと取り組んでいます。

 そして5年前に Google のパートナー企業となって以来、知れば知るほど、クラウド活用は未来を拓いていくことを確信しました。

 GIGAスクール構想で、日本の教室の様子は一変しました。

 この子どもたちが社会に出てくる前に、私たち大人もまた、新しい時代の新しい道具を当たり前に使いこなせるようになっている必要があります

 これまでビジネスの世界において、ITツールといえば、ひとりで資料を作成するWordやExcelなどの「オフィスツール」、あるいは、ITベンダー企業が開発した「情報システム」、このどちらかしかありませんでした。

 多くのビジネスパーソンは「IT」と聞くと、「仕事の生産性を劇的に向上させるもの」といったプラスのイメージよりも、まず、「高額なもの」、「専門知識がないと使いこなせないもの」、そして「人の仕事を奪い、人がコンピュータの言うことを聞かなければならなくなるもの」、そんなマイナスのイメージの方がどちらかといえば強いのではないでしょうか?

 そのネガティブなイメージをひっくり返すこと。

 そしてITツールは組み合わせて、みんなで活用すれば、自分の仕事がもっと楽に、もっと楽しくなる、そう周囲に気づかせていくリーダーをどんどん増やしていくこと。これが10X協会の役割です。

 ITツールは、新しい文房具。まさに「ドラえもんの未来道具」です。これを使わない手はありません。

 10X協会は、地域や組織、業界のリーダーの皆様とともに、これまでよりも10X、つまり10倍の成果をデジタルを活用して仕事をリ・デザインできる力を育成し、未来を共創していきます。

河野太郎デジタル大臣にご提案したい、日本の生産性を劇的向上させるただ1つの方法

 しかし、日本社会はまだ、デジタル化に積極的に取り組めているといえません。いわば「無知の壁」が立ちはだかっている状況です。

 具体的に「何」を知らないのかを知りたいという方は、ぜひ拙書Google式10Xリモート仕事術――あなたはまだホントのGoogleを知らないをご一読ください。Google アプリの単なる機能紹介、操作説明ではなく、場面に応じて生産性を神速で劇的に向上する活用術、よりスマートな働き方をするための方法を、ITが苦手な方にもわかりやすくご紹介しています。

「無知の壁」を越えるには知識や体験のインプットが必要です。まずはインプットしなければ、アウトプットはできません。

 ところが、この「無知の壁」を乗り越えても、さらにそびえ立つ高いハードルが、「習慣の壁」です。いわゆる「現状維持バイアス」。そして、教わったアプリの使い方を、自分自身の業務に応用させなければならないため、試行錯誤が発生します。

 やってみたいけれど、時間がない。お手本がない。教えてくれる人がいない……!と、ここで前に進むことができなくなります。どうやったら、この壁を全員がスッと乗り越えていけるのでしょうか。

 解決策は、スバリ「コラボの力でスモールDX推進プロジェクト」です。

 つまり、地域や組織ごとに、自分たちの仲間の中から知識や経験を分かち合う「10Xリーダー」を育成し、顔の見える関係の中で「小さなDX」を成功させ続けることができる環境を自分たち自身でつくり出すのです。ワイワイガヤガヤ、仲間と楽しく談笑しながら、アプリの活用を日々少しずつ習得していくのです。

 10X協会は、クラウド活用の「知る」「わかる」に導く講座を提供する10Xトレーナーと、「やってみる」「できる」に伴走する10Xデザイナーの2種類の資格を認定します。

河野太郎デジタル大臣にご提案したい、日本の生産性を劇的向上させるただ1つの方法

 10X協会のミッションは、「1970年代から続く日本の低い労働生産性をスモールDXと共助の力で一気に劇的に向上させる」ことです。

 そもそも、DXとは「デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation)」の略語ですが、なぜ「DT」といわず、「X」なのか、皆様、ご存じでしょうか?

 実はトランスフォーメーションの接頭語、「trans(トランス)」には「向こう側へ越えていく」、「横切る」という意味があります。そのため、「T」ではなく「X」で表現されているわけです。

河野太郎デジタル大臣にご提案したい、日本の生産性を劇的向上させるただ1つの方法

 DXとは、デジタルでビジネスを変革すること。義務感から高額な情報システムをただ導入するだけで、仕事を「変革」できなければ、DXとは呼べません。

 大きな変革に挑戦する前に、私たちは、まず小さな変革から始めましょう。

 それが「スモールDX」です。無料で気軽に使える Google のアプリ群を組み合わせ、みんなで使って、ITを自分の意志で使いこなせるようになるのです。

 教育DXから社会全体のDXへ、私たちは、産学官民一体となって推進したいと考えています。

 10X協会のビジョンは、「すべての社会人が、いつでもどこでも安全にクラウドにアクセスし、クラウドアプリを効果的に活用して仕事の生産性と自由度が、2020年の10倍になっている社会」です。

 そして、活動目標は「20年後(2043年9月末までに)累計100万人の10Xリーダーを育成し、そのリーダーの元で累計2000万人の社会人がリスキリングが完了、クラウドツールを文房具のように活用できる社会をつくる」と、掲げました。

 なんて大きな目標だと笑われるかもしれません。しかし、国内企業の99.7%が中小企業なんです。およそ3000万人が対象です。

 私たち10X協会は「仕事をリ・デザインする」“10Xデザイナー”を育成し、認定することによって、河野大臣がおっしゃる「ぬくもりのあるデジタル化」を自分の仲間とともに実現する10Xリーダーを育成していきます。

河野太郎デジタル大臣にご提案したい、日本の生産性を劇的向上させるただ1つの方法

 一般社団法人日本10Xデザイン協会の公式サイトはこちらです。
 https://www.10xdesign.org/

 これから10X協会をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 ぜひ私たちと一緒に、「スモールDX」で仕事をもっと良く変えていきましょう!