大東亜帝国は明暗が分かれる?

 続いて、大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘の「大東亜帝国」。

 同様に2018年と2022年の志願者数を比べると、全大学で減少している。特に亜細亜は4割近い減少だ。小林さんは「これは相当だと思います」と警鐘を鳴らす。

 また、倍率に関しては、大東文化と亜細亜で2倍を切っている。動画に出演するCASTDICE講師の田村友基さんは「倍率が下がると学生の選抜がしづらくなり、学生の学力や質の維持が難しくなる」と言う。

 さらに帝京は一般入学率を10%以上も減らす結果に。田村さんは「一般入学が減っているということは、推薦などが増えているということ。裏を返せば、学力を頑張って上げてきた人が減っている。純粋に学力が高い層は減っていると言っていいかもしれない」と指摘する。

 同じ大学群のなかで人気や学力の差が大きく開いていった場合、「大東亜帝国」というくくり自体が“崩壊”していく可能性も否めない。

 ここまでの分析を踏まえ、小林さんは「次の4年、5年で『大東亜帝国』はかなり明確に明暗が分かれるのでは。受験する方は、よく気をつけて受験校選択をした方がいい」と総括した。

 なお動画では、京都産業、近畿、甲南、龍谷の「産近甲龍」についても分析をしている。

(構成/吉川 舞)