2016年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの奇跡』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

世界標準の子育てPhoto: Adobe Stock

自分で言う「ありがとう」のほうが、「2倍」以上のパワーがあるらしい

 家に帰ったら、天井を見ながら、「あー、私の人生って、ものすごくラッキーかもしれない」と「ひとり言」を言ってみてください。

「ひとり言」は、周囲の人間の潜在意識に働きかけるようです。

「私の人生はすごく幸せ」という「ひとり言」を言うと、間接的に、「私が幸せなのは、あなたのおかげです」というメッセージとなって、聞いている人の潜在意識に届きます。

 そして、その「ひとり言」を聞いた人は、心地よさを感じる。「この人の『ひとり言』を聞いていると、体が元気になって活性化するので、この人のそばにいたい、この人のためにいろいろなことをしてあげたい」と思い、味方になってくれるようです。

 逆に、天井を見ながら、「あー、私の人生って、最悪」という「ひとり言」を言ったとします。

 この「ひとり言」を聞いた人たちは、体の細胞がシュンとしてしまうみたいです。

 なぜなら、「私が最悪な人生になったのは、あなたたちのせいだ」と言われているのと同じだからです。

「私の人生って、最悪」という言葉を何度も聞いていると、体が重くなってくるので、もう聞きたくないと思う。

 この人のそばにいたくないので、そそくさと部屋から出て行くようになります。

 そして、「こんな人に何をやってあげてもだめだよね」と思って、敵にまわりはじめてしまいます。

「ラッキーだった」「ツイてる」という言葉は、四次元的なものに対する「お礼」のように聞こえますが、じつは、目の前の人に強いメッセージを投げかけているようです。

 肯定的で喜びの言葉を言っている人は、その言葉を聞いた人を、全員「味方にする」ことができます。

 と同時に、その言葉を聞いた神仏・守護霊・精霊という四次元の方々も、味方にすることができるらしいのです。

 何より、「ありがとう」は、言っている「自分」に大きな影響を与えています。

 人間の耳の鼓膜の大きさは、約9ミリくらいですが、一方、人間が声を出すための声帯は、約18ミリほどです。

 つまり、耳で聞いた「愛しています」「ありがとう」の音からは、両耳で「9ミリ+9ミリ=18ミリ」の影響を受けるのに対して、自分の声帯を震わせて発した「愛しています」「ありがとう」の音からは、18ミリ×左右の声帯=36ミリの影響を受けると考えてもおかしくないと思います(しかも自分の声も耳で聞いています)。

 つまり、人から言われた言葉より、自分で言った言葉のほうが、自分の体に「2倍以上の影響」を与えると考えられそうです。

 したがって、自分を元気にするためにも、「愛しています」「ありがとう」の言葉をなるべくたくさん言ったほうがいいと思います。

 ということは、夜、寝ている夫の耳元で悪態をついていると、夫の体は弱っていきますが、その2倍以上の早さで、自分の体も弱っていくみたいです。

 そんなことをするよりは、夫が起きているときにはなかなか言えない「愛しています」「素敵」「ありがとう」という言葉を、夫が寝静まってからこっそりと言ってみる。

 すると夫はだんだん元気になり、そして、自分がいちばん元気をもらえるみたいです。