ついに、である。「関関同立W合格者の進学率」で関西学院大学が立命館大学に逆転負けした。志願者数は増加しているのになぜ?関西学院大は、推薦入試などを行う「年内入試」の落とし穴にはまったのだ。特集『大学 地殻変動』(全21回)の#15では、関関同立ダブル(W)合格者の進学率を徹底解剖した。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史、ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
関関同立「W合格」勝負
関西学院“逆転負け”の深層
関西で最も難度が高い私立大学群のくくりである「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)。この関関同立で二つの大学に合格した場合、どちらに進学するか。この「関関同立ダブル(W)合格者の進学率」において、ついに序列がひっくり返った。
大手予備校である東進ハイスクールの分析によると、2023年度入試で関西学院大が立命館大に逆転されたのである。
関西学院大は「西の慶應」とも呼ばれる名門大だ。商、経済が看板学部で、中高からの一貫校の結束力を持ち、就職に強い点が慶應義塾大学と重なる。受験生の親世代の時代には関関同立トップの同志社大に拮抗するか次ぐ存在で、今は一般的に2番手のイメージ。そんな関西学院大に何が起こったのか。
次ページでは、関関同立W合格者の進学率について学部別勝敗表まで詳細を掲載するとともに、関西学院大“逆転負け”の深層を追う。一言でいうと、関西学院大は、推薦入試などを行う「年内入試」の落とし穴にはまってしまった。