大学 地殻変動#19Photo:PIXTA

「東北」「中部」「中国・四国」の国公立大学は、他のエリアと比べて推薦の募集人数比率が高い。大学受験で推薦入試を行う「年内入試」を活用することを視野に入れた高校・中高一貫校選びとは?特集『大学 地殻変動』(全21回)の#19では、「年内入試に強い高校リスト【首都圏・関西を除く全国編】」を作成した。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史、ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

東北大と名古屋大は
旧帝大で推薦比率トップ2

 大学受験において地方の“一般選抜信仰”は大都市部以上だ。国公立大学が一般選抜メインで入試を行ってきたためで、推薦入試と相性がいい「探求学習」に力を入れている高校は少ない。

 しかし、国公立大学にも推薦入試を行う「年内入試」拡大の波は押し寄せており、この波に乗っている高校もある。

 年内入試には、自己推薦で受ける総合型選抜(旧AO入試)、高校からの推薦で受ける学校推薦型選抜、付属・系列校からの内部推薦などがある。一般選抜が年明けに実施されるのに対し、これらの推薦入試は年内に行われるため「年内入試」と呼ばれる。

 国公立大学の入試は、総募集人数に対する各入試形式の比率にエリア差がある。「東北、中部、中国・四国は、他のエリアと比べて推薦(学校推薦型・総合型選抜)の比率が高い」と、ベネッセコーポレーションの教育情報センター長である谷本祐一郎氏は言う。

 東北エリアの東北大学は推薦比率が3割近くあり、旧帝国大学(東京大学、京都大学、北海道大学、東北大、名古屋大学、大阪大学、九州大学)の中で最も推薦比率が高い。これに次ぐのが中部エリアの名古屋大で、工学部の2学科は推薦入試に「女子枠」を設けた。中国・四国エリアでは、岡山大学が一般選抜の後期日程を廃止し、その枠を総合型選抜に回した。

 これらエリアのトップ大学が推薦に力を入れてくると、近隣の国公立大学にも波及しやすい。国公立志向が強い地方の生徒は、中高選びの段階から、大学受験で年内入試を活用することも視野に入れておきたいところだ。

 そこでダイヤモンド編集部では、教育業界に携わる専門家たちに「年内入試に強い高校はどこか」を問い、「年内入試に強い高校リスト」を作成した。本特集#17『「年内入試」に強い高校【首都圏14校】豊島岡、海城、聖光、かえつ有明…探究学習が推薦入試と好相性』、本特集#18『「年内入試」に強い高校【関西14校】京都大・大阪大への推薦合格でトップを争う4校の共通点とは?』に続き、次ページには、「首都圏・関西を除く全国編」のリストを掲載する。地方の高校は、実は推薦入試と相性がいい。