連日の猛暑も、サンダルを履けば多少は過ごしやすくなるはず。そう思ったのもつかの間、足に合わないサンダルを履いていると、たちまち皮膚が破れて靴ずれを起こしてしまうリスクがある。夏のツラい靴ずれの原因や対策について、専門家に話を聞いた。(清談社 真島加代)
靴ずれしにくいサンダルの
素材や形状
真夏の足元を快適にするために履くサンダル。しかし、いつの間にか足の甲や親指の付け根の皮膚がむけたり、水ぶくれができたりして、一歩踏み出すたびに苦痛を伴う“靴ずれ”になっていた、という人も多いはず。
「全国どこでもシューフィッター」として活動中のシューフィッター、こまつ氏は「サンダルの種類によって、靴ずれのしやすさは異なる」と話す。
「足の甲の皮膚は、足の裏の皮膚に比べて1/3~1/5ほどの薄さしかありません。ですから、靴下を履く前提で選ぶ靴と同じ感覚でサンダルを買うと、容易に皮膚が破れてしまうのです。たとえば、定番の『つっかけ』のサンダルは、足とサンダルの間に余計な隙間ができて摩擦が生じ、高い確率で靴ずれになります。スポーツサンダルのように、足とサンダルを密着させるストラップがついていれば、隙間が生まれず、靴ずれもしにくい。このように、サンダルの形状は靴ずれのしやすさと深く関わっているのです」