冒頭の問いかけは、「ペットボトルの絵を描いてみてください」というものでした。
「横から見た絵」とは、一言も言っていません。ペットボトルを上から見た絵でも、下から見た絵でも、斜めから見た絵でも構わないはずです。
にもかかわらず、多くの人は、ペットボトルを横から見た絵を描いてしまうのです。
ここでお伝えしたいのは、「○○は●●である」と自動的に物事を解釈し、それが当たり前と思い込んでいることが多い、ということ。「それが当たり前」と思い込んでしまうと、それ以外のことが目に入らなくなり、思考停止に陥ってしまいます。
それでは、「新しい視点」から見た、「新しい解釈」が生まれる余地はありません。
新しい視点を得るには、一瞬でいいので立ち止まり、自分の解釈を疑ってみることが大切です。「○○は●●である」とは別の視点――「○○は△△でもある」「○○は■■でもある」――といった、これまでとは違う見方や表現の仕方はないかと、自分の解釈(思い込み)を疑う姿勢が必要なのです。
これが、「ペットボトルを上から見る」視点を持つということです。