中小ベンチャー企業の退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社」ランキング【トップ30・完全版】

「退職」に対する文化や考え方に、外資系と日系の企業間で違いはあるのか？（写真はイメージです）

少子高齢化が進む中、労働力の確保が各企業にとって喫緊の課題となっている。転職市場は活況だが、裏を返せば、それだけ人材の流動も激しくなっているという背景がある。しかし、退職はネガティブな理由だけではない。今回オープンワークが調査した、退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング」を基に、中小ベンチャー企業の退職に対する文化や考え方について分析する。（ダイヤモンド・ライフ編集部）

活躍できる人材を
「送り出す」文化が大事

　近年、転職者数が増加しつつある。企業の中途採用比率が過去最高の37.6％となり、転職市場は活況だといえよう。終身雇用が終わりを迎えつつある中、生産年齢人口の減少といった変化も生じており、労働力確保という企業課題を解決すべく、中途採用活動は今後も活況が続くと予測される。

　新卒一括採用・終身雇用が前提だった時代には、「退職者＝裏切り者」といった風潮もあったが、昨今では一部の企業で、退職者を再雇用する「アルムナイ（卒業生）採用」を活用する動きもある。今後ますます人材の流動性が高まることが予測される中、自社で培った経験を糧に他社でも活躍できる人材を育成し、送り出すことができる企業文化を構築することは、長い目で見れば自社にとってプラスに還元するだろう。

　就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、OpenWorkに投稿された社員クチコミのうち「退職者」による評価に着目し、退職者からの評価が高い企業を集計。今回は、中小ベンチャー企業のランキングを作成した。大企業とは異なり、少人数精鋭の環境だからこそ感じられる成長環境や働きがいとは？退職者の生の声を見てみよう。