裁量権を持って自身が成長
かけがえのない経験が高評価
今回のランキングでは、1位スカイライト コンサルティング、2位ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ、3位アクシスコンサルティングという結果になった。ランキング30社中6社がコンサルティング業界の企業、4社がSler関連企業、その他飲食やアパレル、人材、インターネットとサービス系企業はバリエーションに富んだ業種からランクインした。
退職しているにもかかわらず、前職の会社を高く評価するのはどんな理由があるのか。まず、各評価項目の平均スコアを見てみよう。
これを見ると、新卒入社者よりも中途入社者による投稿が比較的多いという特徴があることがわかる。また、企業規模を問わない退職者評価の全体平均スコアと比較すると、総じてトップ30企業のスコアは高いが、中でも「社員の士気」「20代成長環境」「人材の長期育成」「NPS*」のスコアは1点以上の、「風通しの良さ」は1点近くの差をつけて高評価となった。
次に、トップ30の企業に投稿されたクチコミ(原文ママ)を見てみよう。
「社員みんなで会社を作っていこうという風土があり、コンサルタントという職種とも相まって、社員の自主的な会社の仕組み作り、制度作りが積極的に行われていました」(コンサルタント、男性、スカイライト コンサルティング)
「『全社利益』『顧客貢献』を重んじる文化が浸透している。社内の顔色を伺うのではなく、常にマーケット・顧客視点を貫くことが経営だけではなく現場まで浸透している為、大企業出身の自身にとっては良い意味でとてもギャップがあり、心地良い環境であった」(キャリアアドバイザー、男性、アクシスコンサルティング)
「裁量権が大きいので早いうちから様々な業務を経験することができます。早いうちから経験を積んでビネスパーソンとしてキャリアアップしたい、マーケティングスキルを身につけたい、という方にとってはとても経験を積みやすい環境」(マーケティング事業部、女性、ウィンキューブホールディングス)
トップ30企業の退職者による社員クチコミでは、「会社の仕組みづくりに自分も関われる」「社員に一体感があり、フラットである」「自身の成長を実感できる」といった声が聞かれた。
少数精鋭だからこそ経営層との距離が近く、会社が成長する過程や社員が一丸となってミッションに向かう様子を感じることができるのだろう。こうした環境の中、裁量権を持って自身を成長させることができる、かけがえのない経験が高く評価されるポイントとなっているようだ。