写真はイメージです Photo:PIXTA
不確実性が高く、キャリアの正解が多様化する現代。「このままでいいのか」と不安や焦りを抱える方は、多いのではないでしょうか。今回は、大手企業で確固たる実績を築きながらも、「このままで本当に自分の市場価値は上がるのか」という危機感を抱いた20代女性の軌跡をたどります。(文=岩崎航大/リクルートエージェント キャリアアドバイザー)
安定を手放す決断
「私、ここで成長できてる?」
新卒で大手化粧品メーカーに入社した20代のAさんは、輝かしい実績を持つ女性でした。企画・マーケティング職として圧倒的なスピード感と実行力を発揮し、社内横断型のプロジェクトにも参画するほど。まさに順風満帆。会社からも将来を期待されている存在でした。
しかし、周囲から見える順調さと本人が抱く実感は、必ずしも一致しません。世間一般には安定しているといわれる企業に勤めていても、成長実感の乏しさに焦燥感を抱える方は多いのではないでしょうか。
彼女の心の中にも、常に「モヤモヤ」が渦巻いていました。大手企業ゆえの厚い決裁階層や稟議(りんぎ)など、意思決定プロセスは多いうえに複雑。新しいことにチャレンジしたくても、スピーディーなアクションを起こすには限界がありました。
特に若手のうちは裁量が限られており、プロジェクト全体を動かすような俯瞰(ふかん)的な視点で事業に携わる経験を積むには、時間がかかる環境だったのです。







