この本は100万円以上の価値がある!」東証プライム上場社長で現役マーケッターである「北の達人コーポレーション」木下勝寿社長が絶賛。大きな話題となっている一冊の本がある。それが、コピーライティングの第一人者である神田昌典氏が25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』だ。スマホ時代に完全対応し、従来のコピーライティング書の常識を凌駕する本書のポイントを抜粋して紹介する。

パソコン 考えるPhoto: Adobe Stock

認知容易性を高める5つの方法

 LP・セールスレターで認知容易性を高めるには、次の方法がある。

1)改行位置に配慮する
2)文章を短くする
3)フォントを使い分け、メリハリをつける
4)画像を効果的に使う
5)適度な行間を取る

 では、一つずつ見ていこう。

改行位置に配慮する意味

 認知容易性を高める一つ目の方法は、改行位置に配慮することだ。

 LP・セールスレターに限らず、メール、SNSなどの文章で、どこで改行するかはとても重要だ。

 改行の仕方次第で読まれる確率が変わってくる。

 次の事例は、ともにフェイスブック広告で、Aが改行あり、Bが改行なし。それ以外は文章も画像もまったく同じだ(フェイスブック広告については本書377ページ)。

 このAとBの両方をテストすると、どんな違いが出たか。

 改行ありのAが、改行なしのBよりも54%も多くクリックされた=もっと読んでみようと思われたのだ。

P337下

 このように、適度な改行は見た目が「読みやすそう」だと感じられ、読まれる確率が上がる。だから1行が長くなったからといって、テキトーに改行してはいけない。

 まず避けたいのは、意味の切れ目ではないところで無理矢理改行してしまう次のケースだ。

P338

 NG事例では、1行目「2」と「人の若者が」の間で改行され、「2人の若者が」が分断されてしまった。

 他にも「人柄も」で改行され、読みにくい。

 通常は避けるべき例だが、「レスポンシブデザイン」の場合は、改行位置がコントロールできないので悩ましい。

 レスポンシブデザインとは、ウェブで、読み手側のデバイス(機器)に表示される画面のサイズによって表示を最適に自動調整してくれる機能のこと。

 レスポンシブデザインの場合、パソコンとタブレット、スマホでの見え方の違いは次のようになる。

 見出しの部分や本文の改行位置が、自動的に変わっているのがわかるだろう。

 レスポンシブデザインの場合は、改行を入れると、かえって読みにくくなる場合がある。

 1行の字数がレスポンシブデザインの改行位置と違うと、次のように表示されてしまう。

P340

メールは1行20字以下で改行

 メールでは、これを避けるため、1行20字以下で頻繁に改行を入れる。

 これは、いわゆる「ガラケー」=スマホ登場以前の携帯電話の画面が小さかったときの名残だが、頻繁に改行することで、「じっくり読む」より「見る」感覚で読めるメリットがある。

 LPの場合、使用するフォントサイズと文字間隔の設定にもよるが、1行の字数があまりにも少なく、改行ばかりだと逆に読みにくい。

 このあたりは、実際にいくつかのデバイス(機器)で確認し、最適字数を自ら見つけ出すしかない。

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【9割の人が知らない!第一人者のコピーライティング技術100】改行位置に配慮すると、どんないいことがあるのか?

(本原稿は、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)