そこで未経験でも比較的に入りやすい「ホワイトカラー」なのが、コールセンターです。入力と電話の受け答えができれば、ほぼほぼ問題ありません。また、比較的年齢層の高い人でも採用されやすいです。

 さらにSV(スーパーバイザー)など経験すれば、報告書を作ったり、データをまとめたりするため、ワードやエクセルを使う機会が増え、実践でスキルが身につきます。「ホワイトカラー」に挑戦したいけど、初めてでちょっと尻込みしてしまうという人は、まずはコールセンターから始めてみることをお勧めします。

「紹介予定派遣」「予実管理」
正社員になるために知っておきたい言葉

 派遣には通常派遣のほかに、「紹介予定派遣」というものがあります。仕事の募集記事に「紹介予定派遣」と記載されているので、見たことがある人も多いでしょう。

「紹介予定派遣」とは、最大半年の派遣期間を経て、派遣先の直接雇用に変わる前提で派遣されるシステムです。この派遣期間は、派遣先と派遣社員が、お互いのことを大丈夫かなと確認し、一緒に働いていけるか、などを見極める大切な期間となっています。

 全く知らない会社にいきなり正社員として就職するよりは、半年間でもお試しでその会社で働けるので、とてもいいシステムだと思います。

 ただ、正社員を目指す人は、この紹介予定派遣を希望してくる人が多いので、競争率も高くなっています。その代わり、ライバルを蹴散らし、就業することができれば、正社員へのチャンスが一気に広がるのでお勧めです。

 ひとつ注意することは、直接雇用に切り替わっても正社員ではなく、「契約社員」になる場合がありますので、契約条件を事前によく確認したほうがいいですね。

 直接雇用が前提だと、気分的にも楽に働けるかと思います。通常派遣だと3年ルール(※後述します)もありますし、どれだけ頑張れば声を掛けてもらえるのか、ということが不透明です。チャンスがあれば「紹介予定派遣」はできるだけ活用したいですね。

 そしてもうひとつ、「予実(よじつ)管理」と聞いてすぐに意味がわかりますか?厳密に言うと、正しい日本語ではないかもしれませんが、営業部ではよく飛び交う言葉です。意味としては、「予算と実績の管理をし、その差を振り返る」ということになります。

 ここでは、予算ではなく、初めに予定していたことに対して、実際はどれだけやれて、実績はどうだったか、ということを進捗も含めて、振り返りをしてほしいということになります。

 予定していたことが全部できなくてもいいのです。やれたこととの差を確認して、次はどうしたらいいか、という課題を見つけることが目的なのです。