例えば、予定していたところまでできなかった場合、「時間が足りなかったから?」「そもそも仕事の分量が多かった?」「要領が悪かった?」など、あれこれ考えると思います。

 そこから、じゃあ次は○○すればいい、と自然と課題が浮かび上がるのです。私はこれをよく実践し、次の課題を確認していました。予定を立てっぱなしにせず、実績との差を確認して、次に生かす行動をとると、ワンランク上の仕事の仕方ができると思います。

派遣社員は1つの会社に
最長3年しかいられない

 2020年は、新型コロナウイルスの影響もあり、働き方が一変しました。在宅でできるものはリモートワークにしましょうね、という流れが一気に生まれました。

 今後も働き方は、もっと変化すると思いますが、「派遣社員」という働き方はなくならないと思います。経済状況によって仕事数の変動があっても、企業にとって派遣社員という人材はある意味便利だからです。

 正直、正社員を採用すると、それなりにコストがかかります。派遣社員であればコスト面でも助かりますし、いつでも好きな時に補充でき、また不必要になれば契約を切ることができます。

 いいように使われる存在だなあと思えますが、これが現実です。

 だからといって、企業のいいなりになるような働き方をしていてはいけないと思います。実力をつけ、スキルアップをし、会社に必要となる存在になるべきです。できればその先に正社員という形で、転籍できるのが一番いいですね。

 派遣法も都度改正が行われ、2015年の改正では、「3年ルール」ができました。

 以前はある特定職種においては、契約に期限がなかったのですが、今はすべての職種に上限3年の期限が決められたのです。表向きは3年経ったら、企業は派遣社員を正社員として迎えてくださいね、という趣旨ですが、実際それを実行している会社は少ないと思います。ほとんどの人が、3年で契約満了となり、別な仕事を探さないといけません。

 20代、30代であれば、すぐに次の仕事も見つかるかもしれませんが、40代を超えたら、なかなか希望する仕事に就くのが難しくなってきます。もしかしたら、今より悪い条件で働くことになるかもしれません。そんな中でも、私たちは生きるために、働かなければいけません。

 まずは、派遣社員から正社員になる。そしてそこから、また自分の夢を広げていく……。ぜひ皆さんも、自分を信じて、歩み続けてください。そうすればきっと、今の自分には予想だにしない、素敵な未来が待っているかもしれませんから!