開成・桜蔭・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺を中心に都内に展開している進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、特にエリート父親層から圧倒的な支持を集めている。本連載では、『男の子の学力の伸ばし方』などの著書があるVAMOSの代表・富永雄輔氏に「保護者からよく聞かれる質問とその回答」を聞いた。
「算数」が得意な子にするには
学力・知力が非常に高いお子さん以外に関して言えば、「小数・分数を完璧に使いこなせるレベルの計算力」を身につけることだと思います。
しかも、速く・正確にできる必要があります。
時々、「速いほうがいいですか、正確性があったほうがいいですか?」と聞かれますが、これは両方です。
近年、中学受験の算数では、思考力を問われる問題が増加傾向で、そういった問題を解くにはどうしても時間が必要です。
しっかり考えないと解けない問題に時間をかけるためには、計算力で解ける問題を速く処理する必要があります。
スピード感をもって計算問題を解くことが、入試において非常に重要になってきているということです。
また、実は算数はセンスの有無など関係なく、最も学力レベルや偏差値を上げやすい教科です。
覚える量が圧倒的に少ないですし、国語のように人生経験や読書体験を積み重ねることが成績につながるわけでもないので、早い内から学習を進めてしまうこともできます。
低学年の子が、中学年・高学年の内容をマスターすることも十分に可能です。
お子さんの算数力を上げたいならば、早い段階から計算力を磨かれることをおすすめします。