たとえば、テレビCMやWeb広告、電車の中吊り広告などで、「よく目にするものほど、買ってしまう」傾向が高まります。私たち人間は、「記憶に残っているものを信用してしまう」からです。

 この人間の特性を利用して、アイデアをブラッシュアップしてみるのです。

 店内POPやチラシなどを作成する際は、テレビCMやWeb広告、電車の中吊り広告が大いに参考になります。

 あなたがテレビCMやWeb広告、電車の中吊り広告などで、気になったものがあれば、ノートに書き出してみてください。そして、なぜ、気になったのか、その理由をまとめてみるのです。

「模倣のしやすさ」は
アイデアづくりの大切なポイント

 あなたが気になったということは、その広告が効果的だったということです。その気になった理由をあなたのアイデアに活かせば、多くの人の目に留まるものをつくれる可能性が高くなるということです。

 たとえば、電車の中吊り広告でいえば、『週刊文春』と『週刊新潮』の広告は似ているとか、なぜかいつも隣り合って掲示されているとか、餃子の冷凍食品のパッケージは、どれもよく似ているとか、そういうことを書いていくのです。

 似ているというのは、マネをされることが多いという証です。「マネをすることで何かしらの効果がある」と言ってくれているのと同じことなのです。

 さらに、書き出したことに対して、順番をつけていきます。「もっとも気になった順」「模倣のしやすい順」に順番をつけてみましょう。

「模倣のしやすさ」というのも、アイデアづくりにおける大切なポイントです。