SNSで大人気のPoche(ポッシュ)さんは、人間関係、親子問題、アダルトチルドレン(AC)専門のカウンセラーです。そんなPocheさんのもとには日々、さまざまな人たちからの切実な悩める声が寄せられています。
ここではそんなPocheさんの最新刊『悪いのは、あなたじゃない』から再構成してお届けします。
本書では実際のカウンセリング事例の数々をもとに、実は意外なところに存在していた悩みの原因をつきとめ、解決へと導いていくプロセスを紹介しています。
他の人にはなかなか理解してもらえなかったり、相談しにくい悩みを抱えて、すべては自分のせい、自分を責めるしかない、と思い込んできた人に、今より少しラクに生きられるようになるヒントを紹介します。
過去に言われた嫌な言葉が
リフレインする…
過去に親から繰り返し言われた言葉は、シールのようにベッタリ心に貼りついて、あなたの人生に影響を与え続けることがあります。
でも実は、影響を与えるのは親の言葉だけではありません。
表舞台で活躍する人たちが、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷で心や体のバランスを崩してしまったり、自分の容姿や技術に自信が持てなくなってしまったり……というのも最近よく聞く話です。
なぜこのようなことをお伝えしたかというと、過去に言われた心ない言葉が忘れられなかったり、リフレインしてしまったりするのは、とても自然なことなのだということを知ってほしかったからなのです。
「今もまだ引きずっている」なんて落ち込む必要はないし、「まだ忘れられない」だなんて自分を責める必要もありません。
今もまだ忘れられないほど心が傷ついていたり、納得できないほど理不尽な言葉を言われてしまったということです。
だから、あなたのせいではありません。
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見知らぬ誰かから言われた言葉だとしても、たった一度しか言われたことがなくても、過去に言われた言葉が良くも悪くもその後の人生に影響を与えることがあるのです。
やっかいなのは、人の習性上、「良い言葉」よりも、「嫌な言葉」のほうが記憶に残りやすくなっていること。
誰かから言われた嫌な言葉のほうが忘れられなくなりやすいのです。
1つ、実際にあった相談事例をご紹介します。