前々回の記事では、コンビニをダイエットに活用するコツを、前回の記事では糖尿病、高血圧、脂質異常症と診断された人がコンビニを利用する場合に気を付けてほしい点をお伝えしました。今回は、腎臓病や痛風、透析を受けている人がコンビニで食べ物を買う場合に注意してほしい点と、おすすめの組み合わせ方をお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)
健康診断や人間ドックなどで、腎臓病や痛風(予備軍を含む)と言われた人、人工透析を受けている人は、コンビニで食事を購入するときどのような点に気を付けたら良いのでしょうか。前回に引き続き、疾病を持っている方がコンビニを活用できる組み合わせ方を解説します。
腎臓病の人におすすめする、コンビニ食の選び方
腎臓病を持っている方がコンビニ食を選ぶポイントは、減塩と、タンパク質の調整の2点です。また、エネルギーの補給も必要になってきます。コンビニは、栄養成分表示が記載されている商品がほとんどなので、病院での指示に従い、エネルギー、タンパク質、食塩の量を確認して選びましょう。
【組み合わせ事例】
・サケのおにぎり+蒸し鶏と卵のサラダ(マヨネーズ)+フルーツヨーグルト
コンビニで売られているおにぎりやパン、麺類などの主食には、多くの商品に食塩が入ってます。そのため、減塩を必要とする疾病をお持ちの方は、食塩の少ない主食を選ぶことが必須となってきます。必ず栄養成分表示を見て選ぶようにしましょう。
タンパク質を選ぶ際は、アミノ酸スコアの高い、肉や魚、卵、大豆、乳製品で取りましょう。タンパク質を調整する場合は、タンパク質が少ない商品でもエネルギー補給をすることが大切です。マヨネーズは、ドレッシングに比べると食塩が少なく、エネルギーが補給できるので上手に活用していきましょう。
・ビーフカレー(レトルト食品)+パックごはん+野菜サラダ(マヨネーズ)
栄養成分を確認して商品を選べば、カレーを食べることも可能です。サラダを選ぶ際は、パスタが入っているものは意外とタンパク質が多く含まれているため、パスタサラダは、主食として考えましょう。他でタンパク質が取れている場合は、サラダはシンプルな野菜サラダを選びましょう。