人工透析を受けている人におすすめする、コンビニ食の選び方
人工透析を受けている方の場合、エネルギーは、病院の指示に従い必要量を取りましょう。エネルギーが長期的に減ると低栄養となり栄養障害を引き起こしてしまいます。エネルギー摂取は、タンパク質を多く含む食品(肉、魚、卵など)に偏らず、炭水化物(ごはんやパンなど)や脂質(油脂類)も加えて摂取していきましょう。果物やイモ類など、カリウムを多く含む食品は制限が必要です。
野菜は、水でさらしたり、ゆでたりしてカリウムを減らす必要があります。リンは、タンパク質摂取を適量にし、タンパク質を多く含む食品(乳製品、小魚、魚卵など)を取りすぎないようにすることで、摂取量を調整することができます。加工食品には添加物としてリンが含まれているので、取りすぎに注意しましょう。
カレーライスやパスタ、どんぶりなどの単品メニューだけでは、塩分の取りすぎや、その他の栄養素が不足するため、主食、主菜、副菜と組み合わせて食べることを意識してください。
【組み合わせ事例】
・五目チャーハン(冷凍)+温泉たまご+野菜サラダ(マヨネーズ)
冷凍のチャーハンやピラフなどは、他のご飯ものと比べると比較的、塩分が少ないものが多いです。最近では、種類もたくさん出ているので、塩分量を確認して選びましょう。チャーハンだけではタンパク質が不足する場合には、温泉卵やゆで卵をトッピングします。温泉卵についているタレは塩分量が高くなるため使いません。
野菜サラダには塩分量が少ないマヨネーズをかけて食べることで、エネルギー補給にもなります。食事でエネルギーが不足する場合は、間食に塩分の少ない水ようかんやわらび餅などを取り入れましょう。
・パックご飯+豚の生姜焼き+かぼちゃサラダ
シチューやカレー、エビチリなどタレやソースの多い料理は塩分が高くなります。生姜焼きや焼魚、ローストチキン、牛丼、天丼などのメニューは、タレやソース、汁気が少ないので主食や主菜におすすめです。マヨネーズを使用しているかぼちゃサラダやゴボウサラダは、食塩量が少なく、エネルギーアップにも適している商品です。ただし、ジャガイモを使用したポテトサラダは、カリウムが多いので摂取量に気をつけましょう。
ひじきの煮物やきんぴらごぼうなどの惣菜は、そのまま食べると濃い味付けのため、塩分摂取量が高くなりますが、ご飯と混ぜて、混ぜご飯にすることで丁度良い味付けになります。コンビニの商品をアレンジして食べることで楽しみも広がります。