メリット(2) 維持のための手間がなくコストも少ない
一般的なトランクルーム投資では、管理運営をすべて委託できます。そのため、投資家は基本的に毎月の明細を確認して不明点があれば質問するくらいで、得られる利益は不労所得といえます。
退去時の確認や清掃にしても、運営会社に管理委託をしていれば何も手間がかからず修繕コストも不要です。もしも、壁などが破壊されていれば利用者に請求できます。
あえて挙げるとすれば、まれに利用者が荷物を残していった場合の処分対応くらいです。そうした出費はトランクルーム事業全体の経費で対応することが多いため投資家が支払うケースはほぼありません。
メリット(3) 安定的に稼働する
安定稼働の要因として、サブスク(定期購読、継続購入/サブスクリプションの略)のような契約方法と価格帯があります。
屋内型のトランクルームは小スペースであり、ワンフロアを細かく区切って貸し出します。利用する人は何十人にもなるため、1人あたりの利用料は家計を圧迫しません。加えて、敷金・礼金などの初期費用が1万円前後と圧倒的に少ないため比較的短期間で埋まります。
また、トランクルームの契約は○年ごとという縛りがないので、3カ月前くらいまでに伝えてもらえばいつでも解約できます。
私の会社の場合、長期利用者は割引キャンペーンを使うことが多いですが、短期利用者は若干割高にすることで投資家の売上を確保できるようにしています。短期の顧客でも売上が高ければ、長期利用者が増えるまでの収入も安定します。
メリット(4)駅近でなくても競争力がある
トランクルーム経営は不動産投資としては珍しく駅近でなくても高い稼働率を期待できます。入居率は、むしろ多少駅から離れた住宅街のほうが高いくらいです。
その理由として、都市部に住む人、特に単身者の多くは自動車を持っていないので、徒歩で荷物を運べるトランクルームを探します。仮に自動車を持っていても、駅近は常に混んでいるため敬遠されがちです。
また駅から遠いという理由で利用料を低く設定する必要もありません。
駅から遠いほど家賃は低くなりますから、投資家はトランクルームを安く借りることができて、高利回りを実現できるのです。
メリット(5) 築古の建物でもOK
マンションの家賃とは異なり、トランクルームは建物の築年数がかさんでも家賃が下がりにくいです。
なぜなら、トランクルームの目的はあくまで物の収納であって、最新の設備や内外装のデザイン性などを求めるものではないからです。