またコロナ禍で広いオフィスは必要ないという法人も増えました。そこでオフィスに入りきらない書類などはトランクルームで代用できることからも法人需要が得られています。

 個人利用では子どもが増えたファミリー世帯が、トランクルームに荷物を置いてひと部屋を空けることを考えます。このように不景気でもトランクルームの需要はむしろ増えています。

 逆に景気が良くなれば、物を多く買うようになるので今度は置き場所がない状況ができます。つまり景気に左右されずに需要が旺盛というすばらしい業態なのです。

メリット(9) 都市部で不動産投資ができる

 不動産投資をしている人はより良い立地で行いたいと考えます。とはいえ普通のサラリーマンが都心の好立地で不動産購入は現実的ではありません。

 しかし、都市型トランクルームなら普通のサラリーマンでも無理なく投資できます。

 お金は人がいる所で動きますから、ビジネスで成功したいなら、できるだけ大都市で行うべきです。日本で最も人が集まる東京都は、人口減の日本でも最後まで人口が増え続けるといわれています。

 コロナ禍になって確かに首都圏の日本人は減少しましたが、2022年は9万9519人の転入超過となっています。

不動産投資での成功のカギは立地
トランクルーム経営なら低額資金で

書影『完全解説 都市型トランクルーム経営』(幻冬舎メディアコンサルティング)『完全解説 都市型トランクルーム経営』(幻冬舎メディアコンサルティング)
浦川浩貴 著

 数ある投資対象のなかで、立地条件の良さをダイレクトに享受できるのは不動産投資です。株式投資や仮想通貨などは、どこで行っても成功の確率は変わりませんが不動産投資は立地が最重要です。

 人が集まる東京・千葉・埼玉・神奈川の首都圏の中央部、大阪・兵庫の近畿圏の都市部に絞り込むことで成功率は格段と上がります。

 しかし需要がある立地ほど地価が高いのは当然で、特に首都圏でいえば新築アパートなら1億円以上、新しめの中古ワンルームマンションなら2000万円はくだりません。サラリーマンをはじめ一般的な投資家にとって購入は現実的ではありません。

 ところがトランクルーム経営は不動産を購入しなくても借りて行うことが可能です。

 アパート・マンション投資の半分から10分の1の資金でスタートすることができます。それでいてほかの不動産投資と同様に立地条件の良さを十分に享受できるのです。

 東京や大阪の都市部というのは1つのステータスですし、ニーズから考えても安心感があります。長期的に不労所得を得たいと考える人にとって、好立地で行うトランクルーム経営は定期収入を得る手段として優れています。