とはいえ、私の会社のトランクルームの場合、内装はリフォームするので外観は古びていても内装は非常にきれいな物件になります。

 ですから築10年の建物でも築50年の建物でも、立地や部屋の広さの条件が同じなら、利用料もほぼ同じになります。

メリット(6) 税金対策になる

 トランクルーム経営にかかる家賃や光熱費、広告費などのコストは経費計上できます。また、経費以外では減価償却による節税も可能です。

 減価償却とは固定資産の取得費用の全額をその年の費用とせず、複数年(法定耐用年数)に分割して計上することです。

 事業のため取得する建物や機械装置、器具工具備品などの資産のうち、月日の経過とともに価値が下がるものを固定資産といいます。具体的には購入金額が10万円以上で、1年を超えて使用するために所有する資産です。

 法定耐用年数とは、国で定めた固定資産の一般的な使用可能期間のことです。その年数が経過すれば価値はほぼゼロになることを表しています。

 減価償却は現金出費なしで費用を計上できる特性から、節税効果が期待できる会計処理の一つとして知られています。

 ただし、不動産投資における節税は、収入の他に資産背景や家族構成などの個別要素が強いので注意が必要です。

メリット(7) クレームやトラブルが起こりにくい

 入居者や周辺住民からのクレームなどが極めて少ないことも特徴です。人がいないから騒音がなく、キッチンや風呂・トイレなどもないため臭いや害虫も出にくいです。

 荷物の出し入れで人は出入りしますが、それも月に平均1~2回がほとんどです。

 法人が借りていると毎日荷物の出し入れをする場合もありますが、平日の9時~17時など、会社の営業時間内での利用が多いため、夜中に大きな物音を立てることはまずありません。

 たとえ頻繁に出入りがあるトランクルームでも、普通の人が荷物を持って出入りするだけなので圧倒的にクレームの要素は少ないのです。

 むしろ周辺の住民からは照明で通りが明るくなり、防犯カメラがあって安心という好意的な意見を多くもらっています。

メリット(8) 災害や不景気にも強い

 不景気になると個人も法人も家賃支出を下げようとして狭い部屋に引っ越すため、荷物の置き場所がなくなり、外にトランクルームを借りたほうが便利と発想します。