原則課税ではなく、簡易課税や2割特例で納める消費税を計算する場合は、①の売上のみを気にすればよく、②の仕入・経費についてインボイスに関するチェックは必要ありません。
請求書やレシートなどをインボイスのルールに沿ったものにする際に、レジやシステムの導入が必要であれば、それなりのコストはかかるでしょう。
しかしながら、そうでなければ、通常はインボイスにそこまで時間もお金もかかりません。すでに対応済みの方も多いでしょう。
仮に、②の仕入・経費をチェックするとしても、チェックする方法や会計ソフトの設定、Excel等の活用で効率化し、できる限り時間もお金もかけないようにしましょう。
経理は守りであり、それだけでは利益を生みません。インボイスに限らず、できる限り時間・お金をかけないようにしましょう。
(本原稿は井ノ上陽一著『【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本』から一部抜粋・追加加筆したものです)