「マグニフィセント・セブン(大手7社)」がどれほど大きくても、そろそろ見限ってもいい頃かもしれない。  米株式市場のほぼ全構成銘柄である3000社のうち、上位3分の1の大型株で構成されるラッセル1000指数が今また好調だ。株価は景気低迷の予兆となることもあるが、昨年の緩やかな弱気相場がそうした予兆にならなかったことは、経済学者ポール・サミュエルソンの「株式市場は過去5回の景気後退のうち9回を予測した」という皮肉を地でいくものだった。  だがよく見ると、米国株が発している景気に関するメッセージは気がかりなものだ。