6時に起きたら6時半から原稿書き。連載が15本ほどあるので2カ月後に掲載される原稿を季節感や話題性を考えながら仕上げていきます。

 朝の原稿書きは2時間ほど。ぶっ通しで机に向かっているわけではなく、キリのいいところで「鎌田式ウォーキング・速遅歩き」を入れます。あたたかな朝の日差しを全身に浴びながら、清澄な空気を胸一杯に吸い込んで、速歩き→遅歩き→速歩きを繰り返す。

「ああ、今日もいい一日だ」

 時間にして15分程度ですが、活力が湧いてくるのです。

人生は筋肉でつくられる。「貯筋」で人生は変えられる

鎌田 40歳を過ぎると筋肉は毎年1~2パーセントずつ減っていきます。放っておくと70歳になる頃には、全身の筋肉量が落ちるサルコペニアになり、いずれ生活に支障が出て介護が必要なフレイル(虚弱)になってしまいます。貯筋が尽きると寝たきりになる。

 ズバッと書かれるとドキッとするよね。でも、筋肉は手をかければきちんと答えてくれます。それこそ70歳でも80歳でも、トレーニングで貯筋を増やすことができるのです。

 まずは、今の筋肉の状態を確認してみましょう。