米フィラデルフィア地区連銀のパトリック・ハーカー総裁は17日、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げ休止期間を延長すべきだとの認識を示した。雇用や消費の力強さを示す兆候はあるものの、借り入れコストの上昇が景気を減速させることが一段と明らかになっているためだと説明した。ハーカー氏はインタビューで、FRBの1年8カ月にわたる急ピッチでの利上げがインフレ率を低下させるのに十分だったかどうかの判断は、来年初めまで先送りできるだろうと語った。その上で「今は少し待つタイミングだ。(休止期間は)長引くかもしれないし、そうならないかもしれない。ただ、今後数カ月で事態がどのように展開するか見極めるべきだろう」と指摘した。同氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。