評価した全ての交絡因子を調整後もRR1.34(同1.16~1.55)であり、ED群は前糖尿病/糖尿病の新規発症リスクが有意に高かった。前糖尿病を除外して糖尿病の新規診断のみの累積発症率は、非ED群1.4%、ED群3.4%であり、全ての交絡因子を調整後のRR1.38(同1.10~1.74)であって、前糖尿病を併せた前記の解析結果とほぼ同等のリスク上昇が認められた。

ED発症後に前糖尿病/糖尿病が
診断されていた人々の特徴

 ED発症後に前糖尿病/糖尿病が診断されていた255人について、診断のタイムラグを検討すると、3分の1以上に当たる36.5%はED診断と同日に前糖尿病/糖尿病がタイムラグなく診断されていた。また、255人の半数近くに当たる47.5%はED診断から1カ月以内、55.7%は3カ月以内、62.4%は6カ月以内、67.8%は9カ月以内に前糖尿病/糖尿病が診断され、1年以内には、ほぼ4人に3人に当たる73.7%が前糖尿病/糖尿病を診断されていた。

 以上に基づき著者らは、「EDの診断は、未診断の前糖尿病/糖尿病の存在や、それらの発症リスクと関連している。EDは前糖尿病/糖尿病の予測因子と言え、プライマリケアの臨床でEDを有する若年男性を認めた場合、糖尿病のスクリーニングを定期的に施行する必要があるだろう」と述べている。(HealthDay News 2023年9月1日)

https://consumer.healthday.com/physician-s-briefing-erectile-dysfunction-2664627286.html

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