迷わず書き始められる
基本の10パターン

 ここでは、メールの種類により基本の10パターンを示し、解説しています。パターンは、それぞれ「切り出し」「打診」「条件の補足」「予定・期限」のようなパーツで構成されています。以下は、各パターンを図に表したもの。このパターンにそって書くことで、ラクに速くメールが書けます(『「仕事がしやすい」と言われる人のメール術』では、各パターンの文例を紹介しています)。

パターン1:依頼・交渉
「切り出し」で用件を伝える

 依頼・交渉のメールは、説明すべきことが多く、長くなりがちです。最初に用件を切り出すことで、相手にそのつもりで読んでもらうことができ、複雑な内容も頭に入りやすくなります。

パターン2:アポ・日程調整
日時等の条件をうまく提示する

 アポイントの場合も、最初に「打合せをしたい」など、アポイントをとりたい旨を切り出し、日時などの候補を提示して打診します。相手とのやりとりの回数を少なくするためには、適度な詰め方で条件を示す必要があります。

パターン3:案内・通知
呼びかけのあと必要情報をまとめる

 案内メールでは、挨拶のあと、案内したいイベントなどの趣旨を、端的に伝えます。日時・場所などは、箇条書きにするなどして、後から見ても、ひと目でわかるように工夫する必要があります。

パターン4:異動・転職の挨拶
いきなり事実を切り出してよい

 異動や転職等の挨拶は、相手との関係が変わるという意味で難しい連絡です。冒頭から事実を書き、お世話になったお礼や今後の抱負を書くのが、紙の手紙の時代からの伝統的な様式になっています。

パターン5:お礼
挨拶ぬきで感謝を伝える

 お礼メールは、「これこれに、感謝しています」という経緯の説明とお礼の言葉から入ります。挨拶を入れると謝意が重複するので割愛。具体的な「よかったこと」を書くと、感謝の気持ちがより伝わります。