イスラム組織ハマスが今月初めにイスラエルを攻撃したとき、デービッド・マガーマン氏は同国のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)で祭日を祝っていた。それから数日後、母校のペンシルベニア大学がこの攻撃を「恐ろしい」としながらも、ハマスを明確に非難しない声明を出したことに彼は激怒した。ヘッジファンドのベテランからベンチャーキャピタリストに転身し、ペンシルベニア大に何百万ドルも寄付してきたマガーマン氏はそれ以来、同大学との関係を断っている。「その曖昧な対応に、私は正気を失った」ハーバード大やペンシルベニア大などの一流大学は、ハマスによる攻撃とその被害に対する大学の反応に怒った卒業生から激しい反発を受けている。7日の攻撃後、大学が直ちに、そして断固たる態度でハマスと反ユダヤ主義を非難しなかったと卒業生は糾弾。また、学内の緊張が高まる中で、ユダヤ系学生を十分に保護していないと主張している。
中東紛争観で対立 米エリート大学に寄付者が猛反発
卒業生の大口寄付者の一部は大学の左傾化に失望感を募らせてきたが、イスラエル・ハマス紛争が決定打に
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