米実業家イーロン・マスク氏がツイッターを440億ドル(現在のレートで約6兆6000億円)で買収した際に融資した銀行は、2022年10月27日の買収完了から1年を迎える現在もバランスシートへの打撃を抑えるのに苦心している。米モルガン・スタンレーとバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)、英バークレイズなど計7行は、ツイッターの買収資金として130億ドルをマスク氏に融資した。通常であれば、銀行はすぐに債権を投資会社に売却するはずだった。しかしマスク氏による買収後、社名が「X(エックス)」に変更されたツイッターに対する投資家の需要は後退し、銀行は債権を割引価格でバランスシート上に抱え込むことを余儀なくされている。
ツイッター買収1年、銀行団は債権売却できず
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