イスラエルは、見込まれるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻に先立ち、駐留米軍を保護するため防空システムを配備するという米国の要請を差し当たり受け入れた。米当局者と事情に詳しい関係者が明らかにした。米国防総省はイラク、シリア、クウェート、ヨルダン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などに駐留している米軍をミサイルとロケットから防御しようと、防空システムの配備を急いでいる。米当局者はこれまでのところ、防空システムが整うまで侵攻を見合わせることでイスラエル側を納得させている。イスラエルはガザ地区の民間人に人道支援物資を供給するという取り組みや、イスラム組織ハマスにガザで拘束されている人質の解放を目指す外交努力にも配慮している。