誰もが高級品に飛びついた3年間を経て、消費者はブランドを選別するようになっている。「グッチ」や「ボッテガ・ヴェネタ」を傘下に持つフランスの高級ブランド大手ケリングは24日、7-9月期(第3四半期)の売上高が前年同期比で9%減少したことを明らかにした。欧州では消費者が支出に慎重になり、北米では21%の減収だった。ケリング株はこの発表後に売られ、1月以降の下げ幅は20%近くに達している。2022年に過去最高を記録した高級品需要が一段落しつつあることを示す兆候がまた一つ増えた。競合LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトンが今月発表した決算も期待外れの内容となり、高級品各社の株価下落を招いた。ケリングは事業環境が厳しくなる中で、トップブランド・グッチの復活に取り組んでいる。9月にはグッチの新デザイナーが初のコレクションを発表したが、その成否を判断するのはまだ早い。
グッチ苦戦、消費者は高級品「選別」
親会社ケリングの7-9月期は9%減収
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