キャロラインは、本屋へ行って、カクマの図書室にはまだはいっていないと思われる児童書を買おう、と提案したのである。
「箱にいっぱい買って送りましょうよ」
箱に飾りをつけて、司書にあてたカードを書くことも申し出てくれた。そして、難民の少年の写真も入れるべきだと言った。
「彼はまだそこにいるかもしれないでしょ。図書の係の人が彼のことを調べてくれるかもしれない。もしかしたら、名前を覚えているかも」
僕はキャロラインに”この本を少年の名前で寄贈します”と記すように頼んだ。
すばらしいアイデアだった。こういうことであれば、1日もかからずに実現することができるだろう。
(終わり)
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『僕は人生の宿題を果たす旅に出た』
~失った人間関係を取り戻す
10のストーリー~
誰もが抱えている心残りや後悔。失ってしまった昔の人間関係を取り戻す勇気をくれる感動の実話。忙しい現代社会に生きる私たちに、何が一番大切かを気づかせ、今からでも間に合う、関係修復の方法を教えてくれる。長年の肩の荷を今こそ下ろして、人生で一番大切なものを取り戻そう!
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プロローグ 職を失って気づいた、やり残した10の「宿題」
宿題1 15年間音信普通のおばを探して会いに行く
宿題2 娘を失った友人に言えなかったお悔みの言葉を伝えよう
宿題3 30年以上前に借りたままになっている600ドル。彼は許してくれるだろうか
宿題4 9.11以来、気がかりだったパキスタン人の元ルームメイト
宿題5 僕をいじめたアイツをずっと憎んでたんだ
宿題6 高校時代の恩師にどうして「ありがとう」を言えなかったのか
宿題7 陽気なマットは偏狭な原理主義者に変わってしまったの?
宿題8 意外なところにあった、父さんとおじの関係修復の糸口
宿題9 仕事を口実に行かなかったお葬式
宿題10 難民キャンプで少年と交わした約束を今こそ果たそう!
エピローグ 人はいつでもやり直せる