バイデン米政権は、中東外交の破綻について熟慮し、イランの抑止を目指して中東への米国の軍事資産の追加投入を急ぐ中で、思いも寄らないパートナーに目を向けている。中国の王毅外相は今週、米国のアントニー・ブリンケン国務長官、ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)との会談のためワシントン入りする。王氏の訪問は当初、サンフランシスコで11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への習近平中国国家主席の出席に向けて地ならしをする外交プロセスの一環だった。しかし、ブリンケン氏が24日に国連安全保障理事会での発言で強調したように、米国は中東での戦争拡大を阻止するために中国の支援を得たいと考えている。