米アップルは中国への依存度を全般的に下げようとしながらも、ある中国企業に対しては依存度を高めている。アップル製品を組み立てるその技術は非常に貴重で、失いがたいものとなっている。アップルの顧客の多くは、中国電子部品メーカーの立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)と同社を率いるグレース・ワン氏のことをよく知らないかもしれないが、同社が生産したものを所有している可能性は高い。ラックスシェアはアップルの他のサプライヤーと共に、ワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」やスマートウオッチ「Apple Watch(アップルウオッチ)」、最上位機種の「15 Pro Max(プロマックス)」をはじめとする最新型「iPhone(アイフォーン)15」シリーズを製造している。また、来年発売予定のアップル初の複合現実ヘッドセットの組み立ても担当している。
iPhone、この中国企業なしでは作れず
米中の緊張が高まる中、アップルは中国の立訊精密工業(ラックスシェア)に製造を依存
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