世界の人口の約半数にサービスを提供する交流サイト(SNS)運営企業は、全ての人にそれぞれが望むものを提供する上で、かなり効率的であるべきだ。だが米メタ・プラットフォームズにとっては特に難しい注文だったことが、7-9月期(第3四半期)決算で明らかになった。フェイスブックやインスタグラムのほか、メッセージングアプリのワッツアップ、さらにはX(旧ツイッター)の新たな対抗馬であるスレッズを傘下に持つメタが25日発表した7-9月期決算はおおむね好調だった。広告収入は前年同期比24%増の336億ドル(約5兆円)で、市場予想を上回った。デイリーアクティブユーザー数(DAU)は、フェイスブック単体と、フェイスブックも含めたSNSアプリを束ねた「ファミリーオブアプリ(Family of Apps)」部門の両方でアナリスト予想を上回る伸びを示した。米国・カナダではフェイスブックのDAUの伸びがゼロと予想されていた中で、1000万人の増加すら記録した。北米はいまだメタにとって最も重要な広告市場だ。
メタ「効率化の年」、2年目は様相異なる
7-9月期は広告収入や営業利益が好調だったが、来年は費用増を予想
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