中国の戦闘機が米軍機を挑発するなど、台湾周辺への飛来を増やす傾向が見られる。また中国の沿岸警備隊は南シナ海で米国の同盟国と対峙(たいじ)し、衝突事故も発生した。  このような米中対立が続く中、両国軍による話し合いは膠着しており、米政府は一歩間違えれば状況がさらに緊迫化する可能性を懸念している。南シナ海の岩礁の支配権を巡るフィリピンと中国の対立は新たな火種で、米国がフィリピンを防衛するために巻き込まれることも考えられる。