6種の品種を手がかりに
経験を積もう
「好みのワインを見つける手がかりに、ブドウの品種を使うことです」
ワイン用として栽培されているブドウは50種ぐらいといわれているが、まずはそのうち6種だけを覚える。
赤は、「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」そして「ピノ・ノワール」。ボルドーは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローその他をブレンドして作られている。このブレンドの違いがシャトーの味わいの違いとなる。
カベルネはタンニンが多く、メントールの香り。熟した果実味とスパイシーが特徴だ。メルローは、タンニンが柔らかく酸味が少なく、まろやか。
そして、ブルゴーニュは「ピノ・ノワール」単一である。酸味が強めだが、これが気品をかもしだす。ブルゴーニュのワインはすべて同じブドウなので、味は畑の気候や土壌によって変わる。
「畑の違いを味わうのは、最初は難しいので、造り手を覚えるとよいのです。例えば、私が衝撃を受けた、クロ・サンドニの作り手はデュジャックでした。好みの味だと思ったら、ラベルの造り手を見て、次からその人のワインを飲めばはずれはありません」