11月6日、シェアオフィス大手のWeWorkが経営破綻しました。ソフトバンクグループの孫正義社長が「私の人生の汚点」とまで語った同社への出資ですが、「最大の敗因」は一体どこにあるのでしょうか?(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
「私の人生の汚点だ」
孫正義氏“大失敗”の理由とは?
11月6日、ソフトバンクグループのビジョンファンドが出資するシェアオフィス大手のWeWorkが、連邦破産法第11条の適用を申請しました。ちなみに日本のWeWorkはアメリカの状況とは異なり事業は順調で、このままサービスを継続するということです。
今回の破綻劇で、最盛期には時価総額7兆円を誇った巨大ベンチャー企業が、その価値を失うこととなります。すでにソフトバンクグループは段階的に減損処理を進めてはいますが、これまでつぎ込んだ160億ドルの資金が灰燼(かいじん)に帰す結果となったわけです。
さて、WeWorkへの出資についてはソフトバンクグループの孫正義社長自身が「私の人生の汚点だ」と述べるほどの大失敗だったわけですが、同時に孫社長はその失敗の原因について「ほれこんでしまった」ことだと語っています。
いったい、彼は何に「ほれこんでしまった」のでしょうか?