冬場に嫌がられる
おじさんの部屋着ファッション

 外でこそ「若い」とか、なぜか「おしゃれ」とか言われることのある筆者だが、冬の部屋着の評判はすこぶる悪い。スウェットパンツの裾を靴下の中にたくし込むのはかろうじて我慢しているが、その代わりヒートテックと下着を除いて下3枚、上3~4枚の重ね着が冬季の通常装備であり、ここにネックウォーマーやマント状のストールが加わるそのスタイルは、読んで想像される通り、とても着ぶくれする。ゆえに妻に例年嫌がられていて、今年はその陣営に口と心が達者になってきた娘が加わるであろうことが想定される。

 持論だが、おじさんは寒さに弱く、部屋着で暖かさを求めることに貪欲である。そのなりふり構わなさが同居人には滑稽に思われ、「冬のおじさんの部屋着はやばい」というイメージがおじさん以外の中で確たるものになっていく。

 一方おじさん側の言い分としては、寒いのを絶対に避けたいのでこの部屋着構成は崩せないが、部屋着用の新しいアイテム(パーカーやアウターなど)はあってもいい気がしている。同居人からは「マイナーチェンジしようが今年も変わらず同様にやばい着ぶくれ」と思われることになろうとも、本人なりの気分転換はほしいわけである。

 そうした中で、妻が「ワークマンは女性ものの可愛いのも多いらしいから、行ってみたい」と言うので、作業服屋なら防寒性に優れたものがあるかもしれないという目論見のもと、「ワークマンプラス」の店舗を訪れたのである。

 なお本家「ワークマン」は作業服等がメインで、「プラス」が付く方は一般向けでよりカジュアルな商品が揃えられている。

 筆者の部屋着はユニクロ、GU、しまむらで完結している。安くて暖かくて見た目も悪くないからである。これが念頭にあるから服、特に部屋着を探すときはコスパに最もこだわる。安ければ安いほど芳しく、さらに品質がよければ最高である。