講演やトークイベントの質問タイムで、質問をせずに長々と自分の意見を話し始める人に遭遇したことはないだろうか。講演を聞きに来たはずなのになぜか自分が主役になりたがる迷惑なクラッシャーたちについて、エピソードを集めた。(フリーライター 鎌田和歌)
求められていないのにアドバイス
講演に集う困った面々の目的
「ギャラリーストーカー」がまた話題になっている。「ギャラリーストーカー」とは、美術業界の作家が展示会などでつきまとわれる被害のこと。
今年始めに刊行された猪谷千香氏の著書『ギャラリーストーカー-美容業会を蝕む女性差別と性被害』(中央公論新社)がその実態を明らかにし話題になっていたが、秋の学園祭シーズンにその被害がネット上でつづられ、話題になっている。
大学側もこういった被害があることを念頭に置いて対策するようにはなっているようだが、それでもなかなかすぐにはなくならないようだ。
togetter「美大生に執拗に迫る「ギャラリーストーカー」問題が深刻化…。大学運営側が対策を進める中、今年も芸術祭で被害があった模様」にまとめられた内容によれば、「ギャラリーストーカー・不審者に注意」などあらかじめ注意喚起や被害があった場合の連絡方法について周知を行う大学もあるものの、長時間絡まれたという報告があがっている。
「被害」報告を見ると特徴的なのが、以下のようなケースだ。
・求められていないのにアドバイスしたがる
・マンスプ(マンスプレイニング)する
・自分語りをする
ギャラリーストーカーの中には個人情報を聞き出そうとしたり、セクシャルハラスメントにあたる行為を行ったりする者もいるようだが、そこまでいかない迷惑行為の方が、はっきり拒絶しづらく、かえって対処しづらいという場合もあるようだ。