1位はM&Aキャピタルパートナーズ
平均年収は驚異の3000万円超え!

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2023【東京】」を作成した。対象は東京に本社がある上場企業で、単体の従業員数が100人以上の企業。従業員100人未満の会社は、少数の従業員で構成される持ち株会社などが多く、当該グループ企業の一般的な年収よりも高いケースがあるため除外した。対象期間は、2022年5月期~23年4月期。

 はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。

 1位はM&Aキャピタルパートナーズで、平均年収は3161.3万円だった。驚異の3000万円超えだ。

 同社は中堅・中小企業をメインターゲットとしたM&A(企業、事業の合併・買収)の仲介、アドバイザリーやデータベース提供などで急成長している企業である。平均年齢は32歳だ。全都道府県を対象区域に含めた『年収が高い会社ランキング2023』でも堂々の1位だ。

 実は、昨年の『年収が高い会社ランキング2022』でも1位で、平均年収2688.4万円と他社に圧倒的な差をつけていた。が、今年はさらに472.9万円上がった。

 平均年収が大幅に上がった理由は、「業績が社員の給与に反映されやすい」という同社特有の事情によるものだ。年収の大半を個人の営業成績や業績に連動した賞与が占めているため、業績が良ければ、高年収につながる。

 そんな同社だが、ダイヤモンド編集部の調査によって、「ある弱点」が指摘された。詳細は『年収1位企業「M&Aキャピタルパートナーズ」が引き抜き行為巡り泥沼訴訟!GPS監視や賞与繰り延べで強まる社員の束縛』を参照してほしい。

 2位は、大手総合商社の三菱商事だ。年収が高い会社ランキング上位の常連で、平均年収は1939.4万円。従業員数は5448人、平均年齢は42.9歳だ。

 去年の同ランキングでは不動産大手のヒューリックに続いて3位だったが、今年は2位にランクイン。なんと、平均年収が380.5万円も上がっている(去年のランキング詳細は『年収が高い会社ランキング2022【東京・1000社完全版】1000万円超は65社』を参照)。