ビジネスパーソンのクリエイティブ力を格段にアップ!「最新の画像生成ツール」使いこなし術クリエイターではない、一般のビジネスパーソンがツールを使ってクリエイティビティを発揮するには(写真はイメージです) Photo:PIXTA

2022年9月からアドビのエグゼクティブフェロー(顧問)を務める及川卓也氏が、アドビの年次イベント「Adobe MAX 2023」に今年も参加。イベントでは生成AIの進化に驚かされたという及川氏が、クリエイターではない、一般のビジネスパーソンがツールを使ってクリエイティビティを発揮する方法について考察する。

クリエイターのワークフローに
うまく組み込まれた画像生成AI

 私が顧問(エグゼクティブフェロー)を務めるアドビが10月、ロサンゼルスで開催した年次イベント「Adobe MAX 2023」。現地は昨年同様クリエイターの方が多数参加し、大変盛り上がりました。特に2日目の「インスピレーション・キーノート」という講演では、世界中のさまざまな分野で活躍する一線のクリエイターたちが持つ世界観を垣間見ることができ、大変充実した時間でした。

 イベントでは主に「Adobe Firefly」「Adobe Creative Cloud 2023」「Adobe Express」「Adobe GenStudio」の4つのプロダクトの新機能が紹介されました。

 Adobe Firefly(以下、Firefly)は、画像生成やテキストエフェクト機能を中心とした生成AIプロダクト。2023年3月にプライベートベータ版が登場し、9月から一般に提供が始まりました。イベントでは、新たに高品質な画像・イラストが生成できるAIモデルを紹介。画像のクオリティが明らかによくなり、精細な、現実に近い写真のような画像も生成できるようになっています。

 また新機能として、既存のイラストやデザインをベースに、ユーザーが指示したテイストに画像を変えて生成できる「生成マッチ」や、写真のスタイルを調整できる「写真設定」、AIが理解しやすいプロンプトの候補を文字を入力するたびに表示してくれる「プロンプト候補」なども発表されました。