人が生活する空間の上空などにおいて、自動運転技術によってオペレーターの目が届かない範囲まで無人航空機を飛行させるレベル4を実現するとなると、高度なオペレーションによる安全性の確保が必要不可欠となる。

メトロウェザーは赤外線を用いて、風に舞った大気中の塵や微粒子などの散乱体の反射光を受信し、ドップラー効果を利用した解析を実行することで、風況を把握できるドップラー・ライダーの開発を手がける。現在、国内外で複数の企業・研究機関との共同研究や実証を進めており、2021年からはNASAの研究開発プロジェクトにも参画している。

同社は海外展開を視野に入れた組織体制の構築と、さらなる事業展開を加速させるべく、4月11日にリアルテックファンド、DRONE FUNDおよび新たにグローバル・ブレインが運営するCVCファンドなど、VCや事業会社12社からシリーズAラウンドにおいて総額約7億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

バンダイナムコがスタートアップ投資ファンドを設立

先日、ANAグループでメタバース事業を手がけるANA NEOが45億円の資金調達を実施したことをお伝えしたが、大手ゲーム会社として知られるバンダイナムコもメタバースに注目しているようだ。

バンダイナムコホールディングスは4月12日、「IP(キャラクターなどの知的財産)メタバース」の構築および新たなエンターテインメントの創出を目的にスタートアップ投資ファンド「Bandai Namco Entertainment 021 Fund(バンダイナムコエンターテインメント ゼロトゥワン ファンド)」を立ち上げたことを発表した。

主な投資対象は、国内外のブロックチェーン、VR/AR/xR、AIなどの技術を活用したエンターテインメントに関連するプロダクトやサービスの提供、また、メタバース、Web3関連の事業を行うスタートアップ。ステージはプレシードからレイターまで幅広く、投資規模は年間10億円(3年間で30億円)程度の出資を想定しているという。1社あたりの投資額は数千万円~5億円を見込む。

先日、ソニーグループは人気ゲーム「Fortnite」やゲームエンジン「Unreal Engine」などで知られるEpic gamesに10億ドル(約1254億円)の追加出資を行うための確定契約を締結したことを発表している。今後、ゲーム会社をはじめとする大手企業が、メタバース時代をにらんでスタートアップに出資をする事例はどんどん増えていきそうだ。