このような例に限らず、日本のIPやエンタメに関する知見や文化、価値観はWeb3によって飛躍的な成長が見込めると2人は話す。

「IPクリエイションについては既存の強力なIPが(Web3に)転換するパターンももちろんあると思いますが、Web3ネイティブの日本発IPがこれから生まれてくると考えていて、そこに強い関心があります。GameFiについても日本はゲーム大国ですし、コンソールゲームやスマホゲームにおいてもヒット作が生まれていることを考えれば、十分に世界で戦えると思います。エンタメやライフスタイル分野も同様です。STEPNのようなサービスを日本人が作れないかというと、僕は作れると思っています。世界的に見ても日本人はいろいろなアプリを使っていて、消費者としてのIQが高い。そのノウハウは重要で、あとは海外に出ていくことやトークノミクスについてキャッチアップさえすれば、面白いアプリが作れるチャンスはあります」(熊谷氏)

「インフラレイヤーは欧州や米国が多いですが、アプリケーションレイヤーになってくるとベトナム発のAxie Infinityやオーストラリア発のSTEPNのように、面白いものがいろんなところから出てきています。トークノミクスのところに関してもアジアや日本ならではのユニークさが出てくる余地があるのではないか、ということは熊谷ともよく話しているテーマです」(コムギ氏)