ドコモ・システムズ 取締役 クラウド事業部長の松木彰氏は、昨今の働き方改革において、セキュリティ、コミュニケーション、テレワーク(リモートワーク)の3点を重視しており、mmhmmはコミュニケーション、テレワークに関わる課題を解決するものという。「mmhmm for Teamsは、仕事はオフィスでするものという概念を覆し、業務プロセスを根本的に変えるインパクトを備えたツール」(松木氏)と評した。

ドコモ・システムズ 取締役 クラウド事業部長の松木彰氏。mmhmmはコミュニケーション、テレワークに関わる課題を解決するという
ドコモ・システムズ 取締役 クラウド事業部長の松木彰氏。mmhmmはコミュニケーション、テレワークに関わる課題を解決するという

他企業ともパートナーシップの立ち上げを推進

またmmhmmは、日本でパートナーシッププログラムを計画しており、今回のドコモ・システムズを皮切りに、他企業ともパートナーシップの立ち上げを進めているという。今後も、特定分野や特定地域に強いといった独自の強みを持つ企業と連携し、広く全国をカバーするプログラムを構築する。

このほか、mmhmmのエバンジェリストにあたる「mmhmmヒーロー」の第1期5名が発表された。mmhmmは、さらなるヒーローの養成・発掘も推進していくとのことだ。

コロナ禍において誕生し、コロナ禍の中で成長

フィル・リービン氏は、世界が抱える重要課題の解決をミッションとする分散型プロダクトスタジオとしてAll Turtlesを2017年に設立。また同社のグループ会社として、mmhmmを2020年5月に創設した。OOO(Out of Office。オフィス外)ワーク・ライフスタイルを実現するための製品とサービスを構築する、完全に「分散型」の企業と位置付けている。

mmhmmは、2020年7月のシードラウンドで460万ドル(約6億万円)、2020年10月のシリーズAラウンドで3100万ドル(約41億円)の資金調達を実施。さらに2021年7月、1億ドル(約134億円)のシリーズBラウンドでの資金調達を実施している。これらの調達では、セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)やソフトバンク・ビジョン・ファンド(SoftBank Vision Fund)などの投資家の出資を受けた。

mmhmm アジア太平洋地域ジェネラルマネジャーの井上健氏。mmhmmは、2021年7月に1億ドル(約134億円)のシリーズB調達を実施した
mmhmm アジア太平洋地域ジェネラルマネジャーの井上健氏。mmhmmは、2021年7月に1億ドル(約134億円)のシリーズB調達を実施した

サービスとしてのmmhmmは、日本語を含む13カ国語にローカライズを行い世界各地のユーザーを抱える。従来のMac版やWindows版に加えて、Webブラウザ版「mmhmm for web」を2022年5月に公開し、7月には現在試験的に展開しているiOS版「mmhmm OOO」について大きな動きがあるという。

対面によるコミュニケーション機会を頂点に、同期・非同期のビデオ会議を使いこなす

リービン氏によると、同社のミッションは、生活の質と仕事の質を向上させ、仕事の成功や高い報酬につながる「OOOループ」による好循環を多くの人が実践できる環境を提供することにあるという。その実現方法としては、個人やチームのコミュニケーションを強化するツールを用いた、どこからでも働ける分散型組織の構築を挙げている。そしてそのツールこそが、mmhmmというわけだ。