縦スクロールコミックの翻訳作業のイメージ
縦スクロールコミックの翻訳作業のイメージ ©︎table桌子

「マンガで英語を勉強する」体験拡大へ

直近ではこれまで培ってきたマンガAI技術を翻訳以外の領域に応用するチャレンジとして、マンガで英語を学べる多読アプリ・Langakuをローンチした。

Langaku
マンガを教材とした英語学習サービス「Langaku」。英語率を変えることで英語と日本語のコマの割合を調整できる

集英社とタッグを組むことにより『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』を始めとした約30作品を収録。英語のコマの割合を調整できる“英語率”という概念を取り入れ、ユーザーが自身の英語レベルに合わせて無理なく多読に取り組める仕組みを作った。

6月にiOS版をローンチしたばかりのため、これからユーザーのニーズも踏まえて機能の拡充を進めていく計画だが「Langakuだけで(読んだ分量が)20万語を超えるなど、英語学習の道具として使ってくれる人が出てきている」(石渡氏)という。

「マンガで英語を勉強するという体験はまだ根付いていないので、その体験をいろいろな人に届けていきたいと考えています。簡単な領域ではありませんが、『外国語学習と言えばLangakuだよね』と思ってもらえるようなプロダクトを目指していきたいです」(石渡氏)

Mantraとしては今回調達した資金で組織体制を拡充し、基盤技術の研究開発や2つのサービスの機能拡張を進めていく方針だ。