スペースデータでは、人工衛星から取得した地上の静止画像と標高データに対して機械学習を行い、検出し、分類、構造化した上で、AI"が"地上の3Dモデルを自動生成する。その後、3DCG技術によって石・鉄・植物・ガラスなどの細かな材質も自動的に再現することで、現実そっくりの仮想世界を生成する。

同社が開発したAIアルゴリズムは、従来の3D地球儀が苦手とする人間視点(一人称視点)での3Dモデルを自動生成することを得意としており、VRやゲーム、映像制作といった三次元空間を人間の視点で動き回るような用途にも活用しやすいという。

下記の動画はAIが自動生成したバーチャル世界の「新宿」だ。新宿以外にも、バーチャル世界の「ニューヨーク」も生成している。

 

そんなスペースデータは8月3日、Spiral Capital、宇宙フロンティアファンド、KDDI Open Innovation Fund、GREE Ventures、平尾丈氏、富島寛氏、THE CREATIVE FUND、Headline Asia、前澤友作氏、MZ Web3ファンドを引受先とした第三者割当増資によって、総額14.2億円の資金調達を実施したことを発表した。

今後、世界中で高まるメタバースやデジタルツインの需要に対応して、さまざまなソリューションを企業や行政向けに提供していく予定とのこと。最終的には交通量・人通り・昼夜・四季・気温・植物分布・夜間光量など現実世界のあらゆるデータを取り込んで、限りなくリアルタイムの現実に近い「並行世界」をコンピューター上に再現するAIへと進化させることを目指すという。

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フツパー、総額4.2億円の資金調達を実施

外観検査自動化AIサービス「メキキバイト」などを展開するフツパーは8月1日、ANRIをリードインベスターとして、フューチャーベンチャーキャピタル、池田泉州キャピタル、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、りそなキャピタル、および既存投資家から総額4.2億円の資金調達を実施したことを発表した。

Bonds Investment Groupの元パートナーが独立

オプト(現デジタルホールディングス)の投資チームおよびBonds Investment Groupでパートナーを務めていた細野尚孝氏、日野太樹氏が独立し、新たにベンチャーキャピタル「BIG Impact」を立ち上げたことを8月1日に発表した。

Manabie、3億円の資金調達を実施

シンガポールに拠点を構え、教育機関のDXを推進するプロダクト開発・サポートを提供するManabieは8月1日、子会社であるManabie Japanを通じ、あおぞら企業投資を引受先とするManabie Japan合同会社第1回無担保普通社債およびManabieからワラント(新株予約権証券)を発行することにより3億円の資金調達を実施したことを発表した。